建築デザイナー
高志 俊明

有限会社アルキプラス建築事務所 代表取締役
一級建築士

(公社)日本建築家協会 登録建築家
(公社)日本建築士会連合会 統括設計専攻建築士

経歴
1973年12月 徳島県徳島市生まれ
1997年3月 広島大学工学部第Ⅳ類建築学課程建築意匠学研究室 卒業
1997年4月 株式会社創設計コンサルタント 入社
2002年4月 arch+建築事務所 設立
2003年5月 有限会社アルキプラス建築事務所 設立
受賞歴
2006年 MCPCアワード2006 奨励賞 [Alivio]
2011年 ひろしま住まいづくりコンクール2011 中国新聞社賞 受賞[804]
JERCOリフォームデザインコンテスト 全国最優秀賞 受賞[804]
JERCOリフォームデザインコンテスト 全国部門別最優秀賞(マンション)受賞[804]

アイデアはどのようにして沸いてくる?

アイデアがわいてくるタイミングは主に2つです。

1つめは、「実際にどのような家を希望しているのか?」・・・抽象的な内容から具体的な内容、またちょっとした会話の中から、ヒントをもらいながらアイデアが浮かんできます。
その後家族ならではの空間ができればBESTですね。

2つめは、敷地を見たとき。正確に言えば敷地の周辺環境を見たときに・・・。
周辺環境に対して素直に考えると必然的にこの土地ならではの建て方が見えてきます。

あとは、本当にふとしたタイミングですね。朝シャワーを浴びているときなんか特に多いと思います(笑)

建築デザイナーが建てる家の面白さ

その土地ならでは、その家族ならではの家なので、住んでいる人にとっては普通になることが多いと思いますが、来客時には驚かれることがたくさんあると思います。
家族と一緒になってひとつずつ創り上げていきますので、その段階が一番面白いのではないでしょうか。


↑高志先生のこれまでの作品群。「住む人ならではの家なので、その人にとっては普通ですが、他の人にはユニークな家に見えるかも」第40回建築家展より。


↑“高台に建つ利点を活かし、LDKからは大きな窓を通して向かいの山が見え季節の変化を感じることができる。” 特殊な条件を逆手に取り、かえってユニークな、唯一無二の設計デザインとなっている。/有限会社アルキプラス建築事務所「中野の家Ⅲ」

今までで印象深いお客様は?

初回の打ち合わせ時に必要な部屋をうかがった際には、LDK・和室・主寝室・子供部屋✕3・客間・・・ととても多くの部屋を希望されていたのですが、実際に出来上がった家には水廻りと収納以外は1階も2階もワンルームでした。
しかも、完成後10年以上建ちますが、まだ部屋を増やされていません。

設計段階に本当に必要なものとそうでないものをじっくりとお話させて頂き、最終的には必要な時期に必要な部屋を造ることができるように、壁の予定箇所には下地を入れておいたり、照明のスイッチも部屋を分けたときに分けられるように、等々きちんと準備はしていましたが・・・。

建築デザイナーは今後どうなる?

現在もその傾向はありますが、生活スタイルが多様化するに従って、じっくりとご家族と向かい合い対話の中から要望を汲み取り提案していくことが、ますます必要になってくるしょうね。


↑お客さまとしっかりと話し合い、「本当に必要なもの」を汲み取っていくことが大切だと語る高志先生。

これから挑戦したいことは?

1つは、一定の機能をしっかりと確保したままでのスーパーローコスト。
いかに無駄を省くか、いかにその後の家族の生活をイメージするかが重要だと思います。

もう1つは無駄だらけの空間のある住宅。
1つめの対極ではなく「きちんと意味のある無駄」がたくさんあるような、住宅に挑戦したいですね!


↑「いかに無駄を省くか」と「意味のある無駄がたくさんある住宅」、一見矛盾する2つの要素を共存させることが、これから挑戦したいことだと言う。(写真は第40回 建築家展、高志俊明ブース前で)

一番大切だと思うこと

ご家族全員、一人ひとりの意見や考えをしっかりと聞く、という事です。
実際には夫婦であっても今まで育ってきた環境も違えば要望も変わってきます。もちろんそのまますべてを共存させることはできないし、できたとしても決して良いものにはなりません。
ヒアリングした内容を元に、全員が納得する(家族の価値観にあった)住宅をつくって行きたいですね。


↑“LDKからロフトまで、曲面の天井をつなげることで、ロフト・LDK・和室・バルコニーまでを一体の空間にできるようなプランとなった” /有限会社アルキプラス建築事務所「坂の南の家」


↑“長年すみ続けた住宅の建替え・・・今までは陽当たりが十分でなかった。そこで建物の中央に中庭を設け太陽の動きに合わせ中庭の東-南-西側には2階を計画せずに1階にも十分な光と風が入り込むようにしている。
2階部分には1階屋根の上にウッドデッキを造り、斜面地のメリットである景色を楽しむことができる。ウッドデッキからは海も望むことができ、夏の花火大会が楽しみである。”/有限会社アルキプラス建築事務所「呉の家Ⅱ」

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