建築デザイナー
柳 能展

プランアーク建築事務所 代表
一級建築士

経歴
1968年 香川県小豆島生まれ
1987年 大阪にて約5年間建築を中心に様々な仕事を経験
1992年 大阪工業技術専門学校建築学科Ⅱ部 卒業
1992年 株式会社タカネ設計 入社
2004年 プランアーク建築事務所 設立
2012年 香川県建築士会建築作品優良賞 受賞

建築デザイナーになろうと思ったきっかけ

10代後半~20代前半のころ、自分は何が好きなのか?何が出来るのか?何をやるべきなのか? そんなことを考えながら、土木現場の力仕事から飲食店、工場そして都市計画事務所と色々な仕事をしました。その約5年間が転機になったように思います。
カッコよく言えば《 自分探しの時代 》でしょうか。
そんな時に出会ったのが建築でした。

私の実家は紳士服オーダーの店で、お客さまのためだけのオーダー服を作っていました。
ほとんどのお客さまは「晴れの日の服」をオーダーします。
そして服に袖を通して自分の体にぴったり合ったオンリーワンのスーツに満足して、笑顔で帰る。そんなシーンを日常的に見てきました。

建築に出会った時、これはまさに建築設計も同じではないかと感じました。
住宅でいえばお客さまの想いを詰めた家を創る、それは自分の生活スタイルにぴったり合ったオンリーワンの家。

そんな「晴れの日の家」の演出を出来たら・・・と思ったのがきっかけかもしれません。


ご実家が紳士服オーダーのお店だっただけあり、ご自身もファッショナブルな出で立ち。このセンスは設計デザインにも活かされている。(「第40回建築家展」柳 能展作品ブースの前で)

アイデアはどのようにしてわいてくる?

私の場合は、まずは初めて敷地を見た時にわいてきます。
敷地を見に行く時は家族構成ぐらいであまり多くの情報を持たずに行きます。
それは情報が多く、先入観があると素直にその場所と対峙できないからです。
どちらが北でどちらが南?どこから何が見える?敷地の中でベストポジションはどこ?
近隣の雰囲気はどうか?などゆっくりと見て廻ります。

ここにこんな建築が出来るといいのでは?ここに建築が出来ることでより環境が良くなるのでは?単純にカッコいいのでは?といった具合に・・つまりそこで妄想しています。
比較的外からイメージすることが多いように思います。

だからと言って、決してお客さまの要望や想いをないがしろにするわけではありません。お客さまとはゆっくりと時間を取って話し合います。
当然細かな要望も聞きますが、色々な話をしている中で「人となり」を知ろうとしています。
我々はプロなので要望を満足できることは当然で、できる限りそれ以上の趣とか空気感(時間)を重要にするように心掛けています。

後は、熟成期間ですね。私の事務所では一度プラン、デザインしたものを一定期間、みんなで見ることができる時間を取っています。この時間を事務所では熟成期間と呼んでいます。
違う目で見る。客観的な目で見る。など・・大事な時間だと考えています。


↑建築予定の敷地を見て回る柳先生。

今後の住宅建築について

昔から日本の住宅づくりの定石で、吉田兼好「徒然草」の一節
「家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる。」
にあるように日本の住宅は夏を基準に考えるべきとの考え方が主流でした。
しかし現在の日本は「夏は熱帯」「冬は欧州」という両極端の気候です。

畳の間が続き障子を開けると縁側越しに庭が見える。風通しが良く開放的な家。
私も大好きな日本家屋です。

今まで私も含めた多くの建築デザイナーは「省エネ住宅(気密断熱住宅)はハウスメーカーがつくる魔法瓶の様な家」として別物と考えてきたのではないでしょうか。
しかし、お客さまにハウスメーカー以外の選択肢を持ってもらうためにも、この分野に我々が取り組むべきだと考えています。今までのように「省エネ住宅=ハウスメーカー」を変えるべきです。
現状では、温熱環境(省エネ)を意識した美しい住宅といえるものは少ないように思います。
だからこそ我々が自然エネルギーをうまく利用した、そしてカッコイイもの、美しいものを創るべきだと考えています。

私の事務所では数年前から自然エネルギーを利用した住宅づくりに積極的に取り組んでいます。
それは地球的に考えてもエネルギー消費量の増加を抑えた地球にやさしい家と言えるのではないでしょうか。
人は誰でも「寒いよりは暖かく」「暑いよりは涼しく」快適に過ごしたいもの・・・
先に話した、私の大好きな日本家屋の趣を持つ、あくまで自然体で心地良い、地域の気候風土、文化に根差した、そして・・・自分らしい住宅をお客さまと一緒に創っていきたいと思います。

趣味・休日など

現状ではなかなか休みが取れないですが、取れた時には外にいる事が多いですね。
一つは自転車です。
ロードバイクに乗って自転車仲間とツーリングに行ったりしています。聞くとかなり走るように思われるかもしれませんが、比較的ゆったりと、いわゆるポタリングですね・・・。

もう一つは登山。
四国の山ですが寒風山、笹ヶ峰、石鎚山など・・・オヤジ仲間と一緒に自然を満喫しにこちらもゆっくりですが登っています。まさに非日常を感じることが出来てリフレッシュには最高ですね。今は富士登山を目標にやっています。


↑柳先生のご趣味という、ロードバイクの写真。


↑登山に行った先での写真。圧巻の光景です!
自然の中で体を動かすご趣味はリフレッシュにもいいでしょうし、美的センスも磨かれそうですね。


↑ 柳先生が手がけたお家

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