建築デザイナー
内田 智之

内田建築デザイン事務所 主催
二級建築士

経歴
1981年 岡山県生まれ
2003年 専門学校岡山情報ビジネス学院 建築CADデザイン学科 卒業
2005年 エン・アーキテクチャー+デザイン 勤務
2008年 内田建築デザイン事務所 設立

自身が体感した「不便さ」から、住まいに必要なものを考え抜くように

建築デザイナーになろうと思ったきっかけは、どういったものだったんでしょうか?

中学の頃からインテリアが好きになり、2~3ヶ月に1回くらいのペースで、部屋の模様替えなどをしていたのが、最初のきっかけかな・・・。
ただ進学としては、父親が車の修理屋を営んでいるのでそこを継ぐのだろうと何となく思ってて、高校は機械科に入ることになりました。
すると3年の時、全国製図コンクールというので最優秀特別賞というのを受賞してしまったんです。

製図コンクール最優秀賞ですか!しかも全国。
すごいですね。

その時に「そうか、設計という道があるのか」と新たな道を知ったのですが、どうせなら小さい機械よりも大きくて好きな住宅を設計したいと思い、広島工業大学に入学しました。
大学は肌に合わず中退しましたが、この頃、ちょうどハタチの頃、住宅をデザインして生きていきたいなぁと、ぼんやり考えていました。
それからは、どうすれば独立して生きていけるかな?という事ばかり考えていたように思います。

最終的に、中学の時に好きだったものに、戻ってこられた訳ですね。
現在、お好きだった住宅をお仕事にされている訳ですが、内田先生の「建築デザイナーとしてのポリシー」等を聞かせて頂けますか?

現在の私のポリシーについては、私自身が住んだ家での体験が、関係していますね。
結婚当初、古民家再生のような賃貸で暮らしていたのですが、それはそれは寒く、暑く、燃費は悪く、防犯性は低く、良かったのは最初の半年ほどだったかな?という思いをしました(笑)
ちなみに間取りは5LDK+離れ+蔵+井戸+庭+駐車場。敷地は100坪ほどあり、広い庭は良いのですが、雑草の成長の早さにも困っていました。

ひどい言われようですね(笑)
古民家再生とは、また変わった経験をされましたね。

そうですね(笑)
妻の職場に徒歩5分、岡山駅前まで車で10分で、利便性は良かったんですが・・・大家さんが子供の頃住んでいた、かなり古い家を改装して賃貸にしたものでした。牛舎などもあったらしく、そこは土間収納になっていました。
これが、大雨の時リビングのテレビ横の柱から雨漏り、離れの和室の雨漏りといった具合で、かなりテンションが下がったんですね(笑)
とは言え、こんな広い家に住むのは初めてだったし、頻繁にホームパーティーを開催したりとか、楽しんでもいましたよ!(笑)


↑ 内田先生がむかし住んでいたというお家。


↑ 「窓の多い家でした。妻と生まれたばかりの子供を残して私が留守にする時など、防犯的に、かなり怖かったみたいです。」


↑ 趣きのあるお家ですが、雨漏りなどのトラブルは、確かに大変そう。
「ネギ農家に囲まれた土地で、年中ネギの匂いが漂っていました。(慣れてネギの匂いに気付かないほど。)」

そういった体験から、自宅を建てる時はなるべくコンパクトにまとめ、日々の家事や掃除を楽にし、光熱費を抑え、防犯性を高め、メンテナンスも楽にしようと思いました。
5年ほど前に自宅を建てました。床面積は28.6坪。そのうち3坪がアトリエなので、住宅部分は25.6坪です。
住み始めてからは、ちょっと収納が少なかったかな?という以外はとても快適で、建てて良かったと思っています。ですが、やはりこうしておけば、というところは日々感じますので、我が家の経験をふまえてお客様にはそういった細かいポイントもご提案するようにしています。
自宅で実感したことを踏まえ、大きくて荘厳な住宅よりも、小さくて愛らしい家を、そしてメンテナンスの楽な家をデザインするよう心がけています。

なるほど。
ご自身が住んで苦労された経験、満足された要素を、お家づくりに活かされてるんですね。

例えば大きな木製建具は使いません。イメージは非常に良いのですが、隙間風や反りなどが大変で、すぐに悩まされることが目に見えているからです。
外部に対しても、カッコよく目立つよりも、品よく目を引き、町並みに馴染むことを意識してますね。


確かに「大きくて荘厳な家よりも、コンパクトで愛らしいお家」が、内田先生のデザインの特徴です。そのような理由があったんですね。

デザインするのは「建築」ではなく「生活」
建築デザイナーだからこそ表現できる、お客さまの理想のお家

デザインのアイデアは、どのようにして沸いてくるのでしょうか?

「どこかから降ってくる」という事はなくて、かなり合理的に考えますね。小さくコンパクトにまとめようとすると、どうしてもそう考えざるを得ない、という事もありますが・・・。
やはりこの先10年20年、さらには50年先もずっと、次の世代まで残せるような構造体と、設備などの痛みが生じることが予測できる部分の交換やメンテナンスのしやすさなど。
このあたりは施工者からの意見も含めて、どんどん良くしていきたいと考えています。

私たち施工会社はそこが専門ですから、そういった意見もとり入れて頂けるのはありがたいですね。

「長く残せる住宅」「メンテナンスのしやすい設備」ということで言うと・・・長期優良住宅や省令準耐火は、性能アップと節税の面でメリットが大きいので、これからは基本にしていきたいなと思っています。
今後スタンダードになってくるZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)にも対応し、空気や音などの目に見えないものも、総合的にデザインしていきたいと思っています。

そうですね。ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス=通称ゼッチ)は今後益々必須になっていきますし、響建設でも精力的に取り入れていきたい分野です。
2016年にZEHビルダーの登録をし、2017年現在で竣工した物件もありますし設計を進めているところもあるわけですが、その後お客様が住んでみてどうだったかというのも、きちんとアフターフォローしていかないといけないと思っています。
新しいものをとりいれるメリットと、リスク。それを長年の経験をもとにしっかり見極めていきながら、最良をお客様に提案し続けていきたいと思っています。
そしてそこに、建築デザイナーの先生が加わることで起こる化学反応・・・新しいものができるワクワクは、最前線で働く我々の醍醐味でもありますね!
先生、今日はありがとうございました。今後とも宜しくお願いします。

よろしくお願いします!




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