この家を建てた場所は、奥さんの実家のすぐ近くなんです。
響建設さんにたどり着くまでに、2年ぐらいあちこちの展示会を見に行ったり、土地探しも含めて相談に行ってたんです。その頃から、私の実家のすぐ近くの土地なら用意できるよと、言われてはいたんです。でもそこに家を建てる考えは私の中には全然なくて、もっと街なかの、主人の実家の近くで探していました。そしたら、すっごく高くて!万々の方とかすごいんですね!
そうですね、あの辺りは人気みたいですね。
僕は、むしろここ(現在の場所)がいい、と。街なかで交通の便は良くても狭くて隣の家ともすれすれで・・・窮屈な思いをするぐらいなら、広い所に住んだ方が、と思ってました。だから「ここで全然いいよ」と答えたんです。
私は「え、ウソぉ!?」ってなって。でもそこから「じゃあここに建てようか」って決まって、家づくりが始まりました。
ただその頃ここは田んぼだったので、農地転用の手続きに1年半以上かかったんじゃないでしょうか。建築デザイナーの山下先生がすごく頑張ってくれました。
この家の前はアパートの3階に住んでて、お腹が大きくて、2人の子供も連れて、部屋までの往復が大変そうだったよね。子供が寝たら1人ずつ連れて、最後ベビーカー持って。
そうそう!主人が仕事で居なかったりすると、自分1人で子供や荷物を部屋まで運ぶのが本当に大変で、「ありえない!もうイヤ!」って。(笑)
家を建てる一番のきっかけはそれですね。もっと居心地のいいマンションとかに住んでたら、建てなかったかもしれない。(笑)
天井が高いのにしたくて、それを求めていたら最終的に吹き抜けになりました。
天井高をやや高めに取っている。更にリビングの一部は吹き抜けになっていて、上に向けて開放的な空間に。
嘘みたいな話なんですけど(笑) 、主人は背が高かったので、何よりもまず「天井の高さ」を要望しました。私の実家とか、古い日本家屋の天井高の基準だと、主人は頭が当たりそうで・・・。
見学会等で色々な家を見た時に、「普通の高さ」と「ちょっと高め」の天井があることに気付いて、普通の高さだと圧迫感があって嫌だったんです。高くできる事を知っていたので、それをリクエストしました。
あとは、監督に頼んで懸垂棒を付けてもらいました。(笑)
駐車場の柱と柱の間に。
体を鍛える旦那さまのために、駐車場に懸垂棒を設置。
住み始めて2年ぐらい経って、駐車場の壁を直してもらう時に、ついでにポンポンって付けてくれました。
私はここにすべり台がほしい!
じゃあ、付けてもらおうか!(笑)
子供の頃から、この道沿いの景色がいいなあって思ってて、中学生以降は毎日登下校中に見てた景色だったので、ここに家を建てるとなったら、ぜひこの景色が見えるようにしてほしかったんです。
内側のうちっぱなしの壁にうつる植物の影。「太陽が低くなる時期だけ見れて、毎年大好きな時期です。季節限定なので余計に・・・。」
中から外の景色が見えるけど、外から家の中は見えないように工夫してくれました。壁を作ったり、窓の高さを調整したり。
何もかも気に入ってます!あえて挙げると・・・
杉の型で取った塀ですね。こっちからはコンクリートの打ちっぱなしだけど、外からは杉の型枠で模様が見えて、まるで杉の木が並んでいるような外観になってて、それがすっごく気に入ってます!
中からはコンクリート、外からは杉の木目という、異なる素材に見える塀壁
あとは、家と一体型の駐車場ですね。”ガレージ”という感じでなくて、住居部分と同じような屋根で繋がった駐車場になっていて外と中の行き来がスムーズなので、すごくオープンに使っています。
駐車場として作ったんですけど、普段はそこに車を入れずに、屋根の下でバーベキューしたりしてるんですよ。
簡易な机を出しっ放しにして、こぼしそうなおやつとか、簡単な昼ご飯を食べたりもしています。
車を横のスペースに移動して、空いたガレージでバーベキューをしているという、アイデア活用法!
ガレージからキッチンまでつながる動線。買い物から帰ってきて、そのまま食材などキッチンに運べるのが便利。簡単なランチなどはそのまま外で済ますことも。
ただ、こんな風に使うとは思ってなかったので、ガレージの中にライトが少な過ぎたんです。奥側にもう一つライトが欲しいですね。バーベキューの時、肉が焼けてるかどうか暗くてわからない。(笑)
現場監督の甲藤さんが、年齢も近く、同じ南国市に家を建てられたという実体験に基づいてアドバイスしてくださって、付き合いやすく、相談しやすかったです。
建築工事の中で、ちょっと技術的に難しい所があったんです。僕たちは「あ、無理なお願いをしてるのかな?申し訳ないな」と、大工さんに遠慮してしまったんですけど、甲藤さんが「いや、これぐらいできるやろ」とズバッと言ってくれて。僕たち素人では言えないことをバッサリ言ってくれて、すごく頼もしかったです!(笑)