旦那さまも奥さまも趣味が多く、「暮らし方」に対する考え方もとても豊富。
家づくりのビジョンもしっかりしていて、いろいろなご要望を頂きました。

香北という地域に魅せられて 家づくりを決意。
人とのつながりや 豊かな自然を、中に居ながら感じられるような 開放的なお家に。

家づくりを始めたきっかけは、何だったんでしょうか?



以前は別の場所に住んでいたのですが、子供が小学校に上がるタイミングで香北に引っ越したかったんです。というのも、小学校がすごくよくってそこに入学させたくて。
あとは、香北の地域性ですね。人と人とのつながりが強くて、温かい感じがあるというか。
「これから子供を育てていくのに、香北で暮らしたい!」って思ってたんです。
それから土地探しが始まりました。





これも私の想いなんですけど、縁側とか土間とか、必ず入れたかったんです。外の人がすぐに入って来てくれるような、開放的な家にしたかったんです。
あとは、この香北の自然を家の中に居ながら感じられるような・・・そんな「外と中につながりのある家」が一番のコンセプトだったので、その点は一番気に入ってます!



昔は古い家や農家に「濡れ縁」というのがあって、そういう中で育ってきたから、イメージがあったんでしょうね。
私も、今まで住んできた家の中で一番住みやすいですよ!建ててよかったと思ってます。




「軒が深いから、雨の日も洗濯物はここに干せるんです。風通しがいいからあっという間に乾きます(笑)」
とっても多趣味な旦那さまと奥さま。
家づくりにも たくさんのアイデア、ご要望を頂きました!



設計が始まる前に建築デザイナーの先生に、こういうものをお渡ししたんですよ。
家づくりへの要望として当時提出された、メモを見せて頂きました。
そこには、お家についての事だけでなく、家族構成からそれぞれの趣味・嗜好、
健康状態まで詳細に書かれていました。



すごいですね!
年齢、生活スタイルからそれぞれの趣味や興味のあるものまで、こんなに細かく・・・!



自分たちの生活スタイルと、「これをやりたいから、こういう家にしたい」というのを知ってもらおうと思って。ちょっと、好き放題書いちゃってますけど・・・(笑)



建築デザイナーさんも大変だったでしょうね(笑)
でも嫌な顔ひとつせず聞いてくれて、逆に「何でも言ってください」とか「もう無いですか?」とか向こうから尋ねてくれるほどで。すごく頼みやすくて安心でした!
響建設の担当だった廣井さんもすごく丁寧に対応してくれて、嫌と断ることのない方で、すごく頼りになりました。





私は釣りが趣味で、釣ってきた魚を捌くのに、広いキッチンがほしかったんです。



前の家はキッチンが狭くて、魚を捌くとウロコが飛んだり大変だったんです。
今の家はキッチンも広いし外から直結してるので、汚れずに捌いてそのまま運んで来れて、とても便利です。



メモを拝見すると奥さまもすごく多趣味ですが、それを反映したような箇所はありますか?



私の方は、家づくりに反映したような部分は無いんですが、住み始めてから気づいたことはあります。
私はコーラスが趣味なんですが、この家で歌うとすごく音響がいいんです。一度、同じコーラスメンバーでキャラバンバンでも優勝したぐらいの上手な子に、ここでライブもやってもらって、すごくよかったんですよ!



家の作りもちょっと住宅っぽくないというか。近所の人に「ここって何のお店ですか?」と聞かれたり、知らない人が「すいません、ちょっと家の中を見せてもらえませんか?」と見学に来たこともあるんですよ(笑)



この広い縁側はステージのように使えるし、キッチンの作りもまるでカフェのようです。何かのお店にもなりそうですね。



本当は、家の前の畑を買い取ってそこで野菜づくりしたいとも思ってたんです。
取れたての野菜を縁側から運び込んで、料理したものを出すカフェとか・・・私が仕事辞めたあと、やってもいいかもしれませんね!(笑)












土木のお仕事をされていたという旦那さま。
“土地”の専門家による、家づくりのアドバイス!



私が家づくりの中で最初に気をつけたのは、「風通しのいい家」にしたいということ。 この香北という地域は、物部川と山に囲まれていて東西のすごく強い風が吹くんです。日本の昔からの住宅は、朝夕の日差しを避けるために東西にあまり窓を作らないんですが、この家は風を取り込みたかったので東西に開口を作ってもらいました。お陰でこうして、すごく風通しがよくて快適なんです。
私は土木の仕事をしてまして、この土地の土壌調査も自分で行ないました。その私の、個人的な考えですが「山や谷の近くには家を建てるべきでない」と思っています。 最近大雨から土砂崩れ災害などのニュースが多いですが、山の近くで安全な場所はない、と思いますね。100年、200年安全だったとしても、201年目に崩れる可能性は十分ありますから。
これから家づくり、土地探しをする人は、そこに住んでいる人に、地域の環境、特殊性や安全性を前もって聞いておくと良いと思いますね。

